健康に良いと言われる野菜ジュースで酵素は摂れるのか?
酵素を効率的に摂取するには生の野菜やフルーツを食べると良いと言われています。
では、「1日分の野菜が摂れる」などと言われている市販の野菜ジュースを飲めば酵素を効率よく摂る事ができるのでしょうか?
今回は、野菜ジュースと酵素の関係についてお話していきたいと思います。
市販の野菜ジュースに酵素は含まれているのか?
まず初めにはっきりと言っておきます。
市販の野菜ジュースで必要な量の酵素を摂る事は出来ません。
しかも、1日に必要な量の栄養分を補えるかというと、それさえも疑問なのです。
市販の野菜ジュースは、製造過程で生野菜に含まれる酵素が死滅しています。
野菜ジュースは、野菜を絞って熱を加え濃縮する「濃縮還元」という製造方法で作られています。
酵素は通常、48℃以上の熱が加わると死滅してしまう繊細な物質です。
ですので、市販の野菜ジュースで酵素を摂ろうと思っても無理なのです。
ネットで売られている純粋な酵素ドリンクやサプリメントが高値なのは、酵素が死滅してしまわないように特殊な技術で製造されているからです。
もし高い費用をかけずに酵素を効率よく摂取したいのであれば、発酵食品(納豆や味噌等)や生の野菜・フルーツを食べたり、自分で手作りのスムージーを作りましょう。
生野菜やフルーツをすりおろすと、酵素の働きが3倍以上になるのでとてもおすすめです。
市販の野菜ジュースは、そもそも健康的になれるのかも疑問なのです。
厚生労働者は「健康増進のためには1日当たり350g以上の野菜を摂取しましょう」と推奨しています。
この量の野菜を食べる事は実際とても難しいので、代わりに市販の野菜ジュースを飲んでいる方は少なくないと思います。
ですが真実は
市販の野菜ジュースは製造過程で多くの栄養分が失われている
のです。
脂溶性ビタミン群の「ビタミンA、カリウム、マグネシウム、ビタミンE」は残りますが、水溶性ビタミン群の「ビタミンC、ビタミンB、カルシウム、鉄分、食物繊維」は製造途中で失われてしまうのです。
また、市販の野菜ジュースの多くは添加物が含まれています。
添加物は酵素の働きを妨げる害でしかありません。
もちろんビタミンAなど失われずに残る栄養分もあるので、飲まないよりは飲んだ方が健康的なのかもしれません。
ですが、必ず健康になれる、1日に必要な栄養分をしっかり摂れるというと決して言い切れません。
市販の野菜ジュースは、普段の食生活でしっかり野菜を食べつつ、あくまで補助的な役割として利用した方がいいでしょう。
もし健康的に野菜ジュースを飲みたいのであれば、自分で手作りが一番です。